鳩山総理のブログ/Twitterについて嗅ぎ回ってみた

鳩山総理がブログ(http://hatocafe.kantei.go.jp/)とTwitter(http://twitter.com/hatoyamayukio)を始めた。
なにしろ民主党政権になってから、鳩山偽物騒動、ハトミミ.comRen4をはじめとして、ITに関して理解あるスタッフがいないのではないかと疑いたくなるカオスが続いている。
そんなわけで鳩cafeとTwitterについて調べてみました。

Twitterはhatoyamayukio

http://twitter.com/hatoyamayukio というのが鳩山総理のTwitterアカウントである。

上の画像の右肩の青いアイコンでVerified Accountと書かれているのはTwitter.comが公式に本人であると認めているアカウントである。オバマ米大統領アメリカの要人/公的機関ではこの確認が行われているものをよく見る。日本人でこの"Verified Account"を持っているのは鳩山総理だけではないか?

先進的な取り組みである。

ホスト名/ネットワーク

hatocafe.kantei.go.jpはkanteiblog.typepad.jpのCNAME、つまりhatocafe.kantei.go.jpの実態はkanteiblog.typepad.jpということである。

hatocafe.kantei.go.jp. 300 IN CNAME kanteiblog.typepad.jp.
kanteiblog.typepad.jp. 3128 IN A 204.9.178.33

Tracerouteするとアメリカからと日本からで経路が大分異なるのでSixapartが採用しているCDNか何かが使われているんだろう。
とにかく鳩カフェはTypepadである。

ブログソフト

Typepadを使っているので、ブログソフトは当然Movable Typeだろう。 餅は餅屋、ブログはブログ屋というのはとっても合理的な判断だと思う。官邸で自前運用などと考えなかったのが素晴らしい。

Exif情報

携帯からとったであろう画像が最初の記事に含まれていたがEXIF情報はなし。GPSによって首相の居場所がもれてしまう事はなさそうだ。

アクセス解析サービス

HTMLをみるとQuantcast(http://www.quantcast.com/)という聞き慣れないアクセス解析サービスを使ってる。これは直接edge.quantserve.comというサーバからJavaScriptを読み込む。


旧「首相官邸ブログ」

公開と同時にだれもが「なにこれ? 偽物???」と思った首相官邸ブログ(http://ameblo.jp/kanteijp/)は鳩カフェ登場でお役ご免となるようである。


結論として、今日スタートした2つのサービス(Twitterと鳩カフェ)は旧「首相官邸ブログ」やハトミミ.comなどよりは突っ込みどころがなくて、つまらない、すばらしい。

夜ふけに麦茶を作りながら思うこと

麦茶が好きだ。蒸し暑い夏に飲む冷えた麦茶は砂漠のオアシス味であるし、こってりフレンチと重いワインをのんで帰宅した家で飲む麦茶は全ての無茶を優しく包み込む滋味深い飲み物である。

麦茶の飲み時

我が家では弟者が買った伊藤園の麦茶パックに熱湯を注いで麦茶を作っている。麦茶パックが溶け出し、「ただの水」が徐々に「小麦色の麦茶」へと変っていく。ゆるやかで美しい変化をみるにつけ僕は水と麦茶の境界がどこであるのかについて明確な線引きをしたいという衝動に駆られる。「もう飲める」「いや、まだ早い」そんないつものせめぎ合いに決着を!

ここで持ち前の妄想力をもって、水が素の自分であり、麦茶がプロフェッショナルな自分という風に考えるとこれはなかなかに根深い問題なのである。

  • 何の色も持たなかった自分は立派な麦茶になれるのか?
  • もしかしたら、既に「私は麦茶です」と名乗って問題ないレベルまで濃くなっているのではないか?
  • いやいや、自分で思っているだけでまだ単なる色付き水に過ぎないのではないか?
  • もしや、既に水が腐って、どれだけ時間がたっても麦茶になれる見込みのない酸っぱくて黒いだけの水なのか?
  • そもそも周りの麦茶達は何をもって自分は水ではなく麦茶であると考えているのか?
  • いやそれ以前に自分は麦茶ではなくカルピスを目指していたのではないか?

悩みはつきないのである。

8分くらい??

そんな悩みもあったので、水が麦茶に変わりゆく過程を動画におさめてみた。

ニコニコ動画

D

この例で行くと、開始から8分30秒の時点で麦茶に変ったといって差し支えないと思う。
ここで強調したいのは「8分30秒の時点で麦茶に変った」というのは最後まで過程を見届けて初めて分かることであって、最初からこの光景を見守っていたら8分30秒たっても、「まだまだ濃くなれる。まだ麦茶とはいえない。」と謝った判断をする可能性が十二分にあるということである。

自分の事は自分が一番よく分かっていると考えるのは世の常だが、自分が立派な麦茶なのか、茶色い水なのかは自分や自分に近しい人には分からないのだ。全くの第三者からの声はその意味でかけがえの無いものだと、僕は思う。

そんなわけで

どんなわけで? とにかく今年も一年お世話になりました。まだまだうす茶色い水な私ですが、来年もよろしくお願いいたします。

不気味の谷現象と外タレの日本語

ロボット工学の世界には"不気味の谷現象(Uncanny Valley)"という言葉がある。どんどん人らしさを増していくロボットを歓迎していた人間は、どこか特定のポイントにおいてその人らしさを受け入れられなくなるという仮説である。Wikipediaには以下の通りある。

日本のロボット工学者、森政弘が1970年に提唱した。森は、人間のロボットに対する感情的反応について、ロボットがその外観や動作においてより人間らしく作られるようになるにつれ、より好感的、共感的になっていくが、ある時点で突然強い嫌悪感に変わると予想した。
(中略)
人間とロボットが生産的に共同作業を行うためには、人間がロボットに対して親近感をもちうることが不可欠だが、「人間に近い」ロボットは、人間にとってひどく「奇妙」に感じられ、親近感をもてないことから名付けられた。
不気味の谷現象 Wikipediaより

人間への類似度と高感度をグラフにすると以下の図のような曲線を描くという主張である。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/c/c0/Wpdms_fh_uncanny_valley.jpg

この言葉を最初に目にしたときには直感的には理解できなかったのだが、最近のロボット開発やCG技術をみていると、確かにこの不気味の谷は存在すると思えるのである。

不気味の谷底に落ちちゃった? HRP-4C

ロボット開発は着実に進んでいて、現在開発されている多くのロボットはHONDAの有名なアシモなどとは比べ物にならないほど、人間らしい。

今年日本の研究機関が発表したHRP-4Cやココロが開発したDER2などは明確に「人間らしさ」を追求したロボットである。その甲斐あって、遠目にはわからないほど人間の女の子に近づいていると思う。


その滑らかさに驚く一方で、得体のしれない気持ち悪さを感じるのは僕だけだろうか。ロボットはロボットらしく、もっとガンダムっぽい形であって欲しいものである。

外国人の日本語にある不気味の谷

で、ここからがこの日記の本題なんだけど、「ロボットの人間らしさ」と同じように「外国人の日本語能力」にも不気味の谷が存在すると思うのである。外国人がたどたどしいながらも、「はずめまして」などと簡単な日本語を話すことを微笑ましいと思いこそすれ、好感度が下がるなんて事はないはずだ。日本語上達するのに比例して、好感度はあがっていく。ところが、完全な日本語に達するまでの道のりのどこかで、いい知れぬ違和感と不快感を感じるレンジが少なくとも僕にはある。

ここでは身近な外タレの日本語力を大きく4つに分けて、「外国人の日本語における不気味の谷」の具体例を紹介したい。

単語だけ頑張りましたゾーン

一番初心者、単語だけ言ってますという最低ラインである。ビヨンセがコンサートに来て「こんにちは、おーさかー!」「ヒアウィーゴー ときおー!」などと言うだけで会場が盛り上がることを考えると、かける労力のわりに最も親近感がアップするのではなかろうか?ROIの高いゾーンである。

頑張れば文章になるゾーン

もうちょっと日本語レベルが上がるとリアディゾンのように短い文章で話せるようになる。「ポイしないで」と言うセリフをもし英語で言っていたら彼女に戻る場所はなかったはずだ。ケインコスギなんかもこのゾーンにはいる。日本語はたどたどしいけど、逆にそれが味になって物まねされたりする可能性もあるゾーンである。

ほぼネイティブゾーン

さらにさらに努力を重ねると、デーブ・スペクターやぱっくんの用にほぼネイティブといえるレベルに達する事ができる。おそらく本人に才能がないとなかなか達成できないレベルだろうと思う。声だけ聞いたら日本人と間違えかねないゾーンである。

不気味の谷ゾーン

さて、1つ飛ばしてしまったが「頑張れば文章になるゾーン」と「ほぼネイティブゾーン」の間に本題の不気味の谷ゾーンが存在する。ちゃんと日本語が喋れている、本人も日本語が話せると思っている、しかし日本人からみると何か奇妙な響きがして胸騒ぎがする危険なゾーンである。
例えばセルジオ越後なんかがその代表格だと思う。彼のサッカー解説を聞いてると、多分セルジオさんはこんなことが言いたいんだろうとセルジオさんの気持ちを斟酌・通訳させられるのがもどかしい。
俳優では金城武不気味の谷のど真ん中にいらっしゃる。セリフ回しが重要なラブストーリーで微妙なイントネーションが違うのはもやもやする。
またレアケースではあるが「頑張れば文章になるゾーン」のタレントにセリフなどを短期集中で詰め込んで「ほぼネイティブゾーン」を目指した結果が中途半端に終わって、不気味の谷に不時着してしまう不幸なケースもある。このケースで強烈に印象に残っているのはケリー・チャンである。彼女が日本語のセリフで主演した映画「冷静と情熱のあいだ」は本当にひどかった。セリフが聞き取れなくて開演5分で見るのを諦めようかと思った。我慢して見続けた、映画の終盤には「ここまで棒読みの女優を相手にできる竹内豊ってすごい」というポジティブな解釈をした。

そんなわけで日本語レベルが「不気味の谷ゾーン」の外国人のみなさまには、是非頑張って「ほぼネイティブゾーン」を目指していただきたいと思うのである。あるいは不気味の谷ゾーンに入らないように、あえて日本語学習をやめるというのも日本社会で生き残っていく賢い立ち回り方と言えるかもしれない。

今日のぼやき

いつものやつ。日々のTwitterでの独り言です。

21:11 thunderbird 3にバージョンアップしたらいろいろ快適になったんだけど、"Remove Duplicate Messages"というアドオンが動かない。重複して届くメールを削除してくれる便利なアドオンなのに。。。

21:53 どこ?まさ吉ってどこ? RT @pasta_man: 武蔵小山の焼き鳥屋「まさ吉」の店主から電話があって、「ラーメンの味が劇的に美味くなったからすぐ食いに来てくれ」と。あれ以上美味くなって、ラーメン屋にでもなる気か?w

23:09 まじでー? なんどか入れ直してみたんだよね。 RT @samoruno: おれも今日アップデートしましたが動いてますよ。入れ直したりしてみては?RT @kchr thunderbird 3にバージョンアップしたらいろいろ快適になったんだけど、"Remove

00:56 ブログ書いた。 「Windows7でCtrlキーとCapsキーを入れ替える一番簡単な方法」 d.hatena.ne.jp/kkomiyama/20091221/1261410409

00:57 だよね。 RT @you_0708: 動かないって!!RT @samoruno おれも今日アップデートしましたが動いてますよ。入れ直したりしてみては?RT @kchr thunderbird 3にバージョンアップしたらいろいろ快適になったんだけど、"Remove Duplica

(http://www.twitter.com/kchr)

Windows7でCtrlキーとCapsキーを入れ替える一番簡単な方法

Windows2000の時代からCTRLとCAPSの入れ替えにはKeyCtrlというツールを使っていましたが、Windows7では動かないようです。窓使いの憂鬱などの有名なキー配列変更ソフトも動かないらしい*1。そんなわけでいろいろ試してみたのですが、一番楽なのはMicrosoft謹製のCtrl2Cap v2.0みたいです。

Ctrl2Cap v2.0のインストール

  • インストールためのコマンド実行

C:\Ctrl2Cap> ctrl2cap.exe /install

  • マシンを再起動

再起動後には見事CTRLとCAPSが入れ替わってます。簡単!

*1:こんな事情があるらしい。

今日のぼやき

いつものやつ。日々のTwitterでの独り言です。

21:26 新宿で元の会社の同期と他部署の先輩達と忘年会。風邪っぽくで鼻水が止まらないので途中退場して帰宅。

23:47 janogのMLがひさびさに盛り上がってると思ったら、丸札とかニッパーとかメジャーとかレイヤー0以下の話だった。「ネットワークオペレーター」の役割は変ってきていると痛感する。

00:57 半年前に作った動画がいつのまにか25000回も再生されている。やるじゃないか。 YouTube - 恐るべきトイレ - bit.ly/6e0QgU

(http://www.twitter.com/kchr)

買ってはいけない。

いよいよ明後日はFF13の発売日らしい。調べによると、このゲームを遊ぶためにはプレイステーション3という3万円もするような高価なゲーム機が必要らしい。

ファイナルファンタジーXIII - PS3

ファイナルファンタジーXIII - PS3

「ふざけんな、そんなの買えるか!」と思いつつも、やはりFFの新作は遊びたいのできっと買う。でも今はダメ。今はダメ。