奇跡の1枚、プーチンくんとレーガンさん

1988年5月、レーガン大統領はサミット出席のためモスクワを訪れる。当時ソ連の最高指導者はゴルバチョフだった。ゴルバチョフレーガン赤の広場に散歩に連れて行き、そこで彼らはたまたま居合わせたロシア人の観光客とふれあった。
たまたまそこにいた観光客の中には当時KGBの職員で、現在のロシア首相(前大統領)のプーチンの姿がある。首からカメラをぶら下げた、観光客コスプレもきまってる。

ロシアってすごい国だなとつくづく思う。

参考:When Putin met Reagan « Iconic Photos - http://iconicphotos.wordpress.com/2009/12/07/when-putin-met-reagan/+

今日のぼやき

いつものやつ。日々のTwitterでの独り言です。

16:50 Fact: 日本での1年間の交通事故死者数が5000人にたいして、自殺者は3万人もいる。98年にその数字がジャンプアップしている、原因は不明。

16:56 Fact: ハローワーク利用者へのアンケートで「自殺しようとしたことがある」が22%、「死にたいと思ったことがある」が78%

17:24 福島みずほ「自殺対策で労働者派遣法の根本からの改正が必要」 そんなことしたら日本企業は海外での安い労働力調達にまっしぐらだよー。

18:31 ぐるなび - 胡椒饅頭 PAOPAO bit.ly/6RQize

20:47 これ行きたい。13日までかー。 東京都写真美術館 > セバスチャン・サルガド アフリカ 生きとし生けるものの未来へ bit.ly/uaF5h

21:28 テレビで見た飛騨高山の漬け物ステーキうまそうだ。 昔余った漬け物でチャーハン作ったら最高においしかったし、漬け物を炒めるってのはいいのかも。

07:57 杉並区は何考えてるの?「 レジ袋を辞退した客の品物に区のキャラクター「なみすけ」の絵柄のセロハンテープを張り付けるキャンペーン」 bit.ly/6fd4ag

07:58 そのテープも辞退したいぞ。 RT @kchr: 杉並区は何考えてるの?「 レジ袋を辞退した客の品物に区のキャラクター「なみすけ」の絵柄のセロハンテープを張り付けるキャンペーン」 bit.ly/6fd4ag

(http://www.twitter.com/kchr)

事業仕分けの感想

事業仕分けの模様は全てネットで中継や録画されていた。それらを6時間ほど見た感想を記しておきたい。結論から言えば、これはとてもよい試みだと思う。来年度以降も続けて欲しい。

蓮舫は高圧的じゃなかった

ニュースなどでは民主党蓮舫議員が官僚や天下り団体のお偉いさんを切り捨てている場面が繰り返し報道されていた。が、多くの仕分け人の中で蓮舫議員は語り口がマイルドな方だ。単純に見た目に華があって目立っているだけ。もっと品のない言い方をするモデレーター/仕分け人が沢山いてビックリする。
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スパコン計上見送りは妥当だとおもう

スパコン開発の事業仕分けを全て聞いた。ベクダー型スカラー型と専門用語が飛び交うタフな議論だった。
見送りの流れを決定づけたのは仕分け人のひとりで、スパコン研究の権威でもある金田康正氏だ。氏の「今年は見送って、冷静に計画を考え直すべき」という強硬な意見に他の仕分け人が同調したという風に感じた。科学技術に疎い素人が目先の損得で見送りの結論を出したわけではない。その分野の研究者が今の文科省理化学研究所が主導するスパコン開発にノーを突きつけたということである。
イノベーションはお金や設備が限られた状況下でも結果を出そうとする試行錯誤から生まれる」という趣旨の仕分け人の言葉が印象的だった。ただしこのような姿勢を貫いた場合には莫大な国費を使ってスーパーカミオカンデのような事業は今後期待出来なくなるだろう。そのことを我々は今から覚悟しておく必要がある。
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仕分け人の責任が不明確なのは何とかして欲しい

仕分け人は各事業について行政の過去の間違いや読みの甘さを厳しく指摘している。その中には「(中小機構の融資回収不能分について)リーマンショックのようなものを見越してもっと手堅い投資をできなかったのか?」というような万能を求める質問、あるいは「(小泉政権で行われた)地方交付税交付金の大幅カットの責任をどう感じているか?」など前政権の政治家の決定の責任を官僚に問うなどの筋違いな質問があった。
結果責任を問われるのは行政の宿命かもしれない。しかし行政における責任の不明確さを糾弾するのであれば、今回の仕分けのもたらすあらゆる負の側面について仕分け人は応分の責任を負うべきだとおもう。

官僚の説明能力は高い

官僚というのは説明が下手だと出世出来ない人たちなので、事業仕分けを担当する人にそこまで説明ベタはいなかったように思える。たとえば独立行政法人の理事長に業務の細かい部分を質問して答えが返ってくることは期待出来ない訳で、これは仕分け人が聞く相手を間違っている。
ただし慣れない場面で追いつめられ、感情的になって仕分け人に食ってかかかる官僚がいたことは残念である。

1時間の議論で十分だが、救済システムを

議論の時間が短いという意見があったが、それに大しては何時間かければ充分なのか?と聞いてみたい。どの問題も掘り下げていったら論点は無数に有るので今回の時間で縛るというアイデアは正解だったと思う。ただし担当省庁側からどうしてもこの件だけは考え直して欲しいという案件について「敗者復活仕分け」のようなものがあると面白いと思う


そんなわけで行政刷新会議には今後も頑張って欲しいと思うわけである。

台湾の食事美味

3泊4日で台湾の首都台北に行ってきました。

故宮博物館

故宮博物館には中国のお宝がたくさんあるのですが、その中の肉形石というのにときめきました。
http://www.npm.gov.tw/uploads/2006102502070233999/14.jpg
見てのとおり豚の角煮そっくりの姿形をしている石です。職人さんは豚肉らしさを追求して、細かい毛穴を追加したり、外側を醤油色に染色するなどの加工をしたそうです。天然でこの形だと思っていたのでビックリしました。
誰が得する?と思うようなものでも、完成度がここまで高いと芸術として扱ってもらえるということですな。

豊かな食文化

小龍包からフカヒレまで色々食べてきました。一番美味しかったのは普通の台湾料理店で食べた飾らない料理でした。全体的に薄味でアッサリしていました。アワビ、トコブシ、ツバメの巣、フカヒレキヌガサダケなど日本では高い食材も台湾ではお手頃価格です。


とある台湾料理店。店頭の見本がメニュー代わりになる。食べたいものを指差せば注文完了。

台北101

台北の新ランドマークの超高層ビルです。やたらとごてごてした装飾が趣味じゃないけれど、せっかくなので昇ってきた。
展望台で景色を楽しむエリアのすぐ近くが広大なサンゴ加工品売り場になっていて興ざめ。

その他


後ろに見えるのが中正記念堂(中正とは蒋介石のこと)



故宮博物館の外観です。台湾国旗がはためいています。



西門駅そばにある若者向けマーケットです。この近くでパパイヤミルクを飲みました。あっさりしてて美味しかった。

今日のぼやき

いつものやつ。日々のTwitterでの独り言です。

08:02 こわーい! 会社バレ? RT @threelz: .@kchr さん経由でアカウントの正体が漏洩していたことが判明した マジ監視社会です フヒヒ

(http://www.twitter.com/kchr)

長い一日

11/20深夜1時、韓国の友人と一緒にサムゲタン→伝統的な喫茶店→マッコリ飲み直した後ホテルに帰り着く。


深夜2時、 仕事関連の報告書を仕上げて仮眠。


朝5時、起床し朝風呂で体をほぐす。


朝6時、厳寒のソウルを出国する。


昼12時、成田で両親と合流し稲庭うどんを食べる。


夜7時、人生初台北。検疫犬ににらまれる。


夜10時、台北で小籠包を食べる。台湾麦酒うまし。


長い一日の終わり。お疲れ様でした。

台湾にいくよ

来週は久しぶりに旅行で台湾に行く。予習として、数週間前から台湾の政治、風俗や歴史に関する本をいくつか読んでいるのだけれど、ちょっと考えてしまったことをメモしておく。


写真は最近買ったキッチンタイマー二個。本文との関係はありません。

日本領台湾という歴史

1894年、日本は日清戦争に勝利し、下関条約で台湾の割譲を約束させた。台湾の人々にしてみれば、そもそも清国への帰属意識も薄い中、戦利品として日本に組み入れられることに激しい抵抗感情がひろがった。1895年6月、日本軍は台湾に進出した。小さな島を支配下に納めるまでに約4ヶ月を要したことからも、台湾人の抵抗がいかに激しかったのかがうかがえる。
しかし一部の台湾人は日本の進出を歓迎し、積極的に案内役を務めた。その代表格が当時全く無名であった辜顕栄という人物である。辜顕栄は日本軍を台北城に招き入れ、その後日本とのパイプを武器に一躍台湾の名家の仲間入りを果たした。今でも辜家は台湾有数の資産家である。(辜顕栄の二人の息子はそれぞれに台湾財界の要職を占めた。野村総研の人気エコノミストであるリチャード・クーはこの華麗なる一族の三代目にあたる。)

これについて台湾大学歴史学者 周婉窈が『図説 台湾の歴史』の中でこう書いているのが印象的だった。

一個の民族が存続を求めるならば、必ずその強靭な独立自主の意思が不可欠である。世界の多くの国家が、外的に抵抗した人々を今でも民族英雄としてたたえているのに対して、進んで敵に協力した人々を唾棄するのはそのためである。さもなくば、国家が存亡の危機に直面した時、ひたすら投降するしか道は無くなってしまう。権勢におもねることを蔑み、気概と節義を尊ぶこと、これは民族の偉大さ、その風紀の貴賎に関わるものである。何人たりとも、台湾が外敵の侵攻を受けた時に、人々が我先に開城して歓迎する状況を見たくはないであろう。台湾社会の気風の凋落は、たやすく過去を忘れ、道に外れたやり方で富貴を得た人たちをうらやましがる傾向と関係しているのではないだろうか。

金銭的な成功よりも民族の誇りを尊ぶ考え方である。周婉窈はもともと台湾独立に積極的な学者なので、どうしてもこういうロマンチックな書きぶりになるのだろう。

台湾の今

今でも台湾では定期的に国民の意識調査が行われている。完全な独立を目指すのか?はたまた中華人民共和国と合流するか?についてである。反中vs.親中の台湾 (光文社新書)に詳しいのだが、意外なことに当事者である台湾人自身が「帰属問題について白黒つけずに、現状を維持しよう」という意思が年々強まっているのだという。経済的な発展は中国との密接な協力関係があってはじめて可能になるためである。
民族の自立よりも実利をとるという台湾人のリアリティーを意識調査から感じる。

一方で僕の身近な長いこと日本で暮らしている台湾人は実利より民族自立が大切なようだ。彼は帰化申請が許可される条件を満たしていると思うのだが、台湾人であることは大切なアイデンティティーであり、帰化する気はないといっていた。彼の場合、世界各国を訪れる際に台湾パスポートのおかげで、筆舌しがたい苦労をしているにも関わらずである。


ありきたりだが、台湾人もいろいろだなぁと思うわけである。
本当の台湾を見るのが今から楽しみだ。もちろん夜市を食べ歩くのも、お茶も楽しみである。